クリア:サイバーパンク2077

 ナイトシティでの冒険は一応エンドロールを見ました。

 おおよそ100時間のプレイ時間を経て、まだ半分ぐらいサブイベントが残っているマップがあります。

 結論を先に言うと、ナイトシティというサイバーパンクな世界を作り上げ、そこに魅力的なキャラクター・成長要素・戦闘システム・イベントをてんこ盛りにしたサイバーパンク 2077は間違いなく個人的な今年No1ゲームです!!

メインストーリーは短め

 事前にあったようにメインストーリーは同社のWitcher3に比べたら短めです。それでも十分にボリュームはあるのですが・・・。

 必須ではないサブイベントもメインの展開に影響を与えるものがあるので、必須イベントを絞り込んだという印象です。

 選択肢は悩むものが多く、後々の結果に大きく影響を及ぼすものもありました。

 私は序盤にかなり後悔する選択をしてしまい、やり直すか、クリアキャラでサブイベめぐりをするかで悩み中です。

 Witcher3の時のように後から「強くてニューゲーム」が出そう。レベルはいいから素材と設計図と所持金を引き継ぎたい。

魅力的なサブイベ・キャラクター

 相棒のジャッキーは最高にいいやつで、リパードク(医者?)のヴィクターやハッカーのT-バグ、ジャッキーの恋人で占い師のミスティなど主人公Vの周囲の人々は素晴らしいキャラばかりでした。

 キアヌ演じるシルバーハンドも憎まれ口ばかりですが、愛すべきパンクロッカーだし、タクシー会社のAIデラマンなんかも良い味出してました。

 サブイベントも簡単な戦闘メインのものから、捻りのあるものまで色々です。

 単調なイベントも拾えるテキストを読んでみると「そういうことだったんだ」という情報が書いてあったりします。

 テキストを全部ちゃんと読んでいるかというと、読んでないのも多いのですが。

 Witcher3といい、膨大なテキストで描かれる世界観と、素晴らし翻訳技術が、実はCD Project REDの最大の魅力なんじゃないかと思います。

ロールプレイング要素

 豊富なテキストを読みながら、自身を改造しつつナイトシティの街の景色に見惚れながら探索するだけでも十分にロールプレイングできる素晴らしい世界が用意されています。

 これだけでも素晴らしいのですが、素晴らしいだけに「これもできたらなぁ」という贅沢な希望も出てきます。

 食事アイテムは食べたものによって、何種類かのバフをつけることができるのですが、豊富に拾える割にバフの種類は数パターンしかないし、バフを活用しなくても問題が無いので、システム的に死んでいる印象です。まとめて売る機能もないし・・・。

 拠点も倉庫ぐらいしか用途が無く、装飾アイテムを配置したり、ガレージで車をカスタマイズしたり、睡眠を確保したりという要素がシステムに欲しかったです。

 食事、拠点、この辺の生活感を感じられる要素がもっとあればよりナイトシティを感じることができた気がします。

 DLCやMod文化に期待したいところですが、Witcher3の経験から考えると、ベセスダ作品ほどModは増えない気がします。

 Modの作りやすさとかあるんでしょうね。

車は塗装やチューンナップしたり、並べて眺めることができるガレージが欲しい

頭を悩ませる成長システム

 戦闘システムとも絡むのですが、成長システムに限界があるので色々と悩みました。

 能力値は5つありそれぞれMAXは20です。レベルアップ時に能力を1つ増やせるポイントが貰えるのですが、全部MAXにはできません。

 スキルポイントは振り直し可ですが、能力値は振り直しできないので考えて振る必要があります。

 なので、どの能力を伸ばすのかでプレイスタイルが変わってきます。戦闘だけでなく、ハッキングで潜入したり、筋力で扉をこじ開けたり、能力値によって会話の選択肢が増えたりとプレイが変わるのはシステム的に上手くロールプレイさせる要素だったと思います。

1人称とキャラメイク&着せ替え

 ほとんどの場面が1人称視点なので、最初に頑張ったキャラメイクとか、装備による服装の変更があまり活きてきません。

 1人称の没入感は確かにあるので、一概にそれがダメとはいわないが、もう少し自身を3人称視点で見れる機会が欲しかった。

普通のFPSではない戦い方

 最初は、銃をエイムして撃つFPSゲームとして戦っていました。難易度はハード(最高難易度のベリーハードの1つ下)でしたが、立ち回りや多勢相手だとかなり死にます。

 この認識だと、まぁFPSとしては無難な感じだなぁという印象でした。

 しかしシステムがわかってくると戦い方がガラリと変わります。

 まずハッキングが非常に強力です。ハッキングを活用すると難易度がかなり下がります。

 あと、自動追尾するスマート武器はそもそもエイムが不要になる(一部無効化する敵がいるので万能ではない)し、壁抜けで攻撃できるチャージタイプのテック武器も使い方がわかると温いゲー化するレベルです。

 ハッキングで相手の位置を把握しつつ、MP(じゃなくてRAMって表現だけど)が許す限り敵を削って、トドメは壁抜けのチャージ攻撃というスタイルがメイン戦法でした。

 あとはクラフトをちゃんと活用すると、かなり強くなります。装備そのものではなく装備につけることができるアタッチメント系はクラフトでかなり強いものが作れたりします。

細かいことを言えば・・・

 装備につけれるアタッチメントが、何に対応しているのか分かりやすくしてほしい。

 防具なの、武器なの、サイバーウェアなの? と購入する際に悩みます。あと購入済みの設計図はわかるようにしてほしい(これWitcher3の時も設計図だったか書物だったかで同じようなアップデートしたよなぁ)。

 サイバーウェアは購入済みマークあるのに・・・。

 装備品や貴重な装備は売らないようなロック機能が欲しい。

 クラフトで素材を上位にアップグレードできるのですが、上位にアップグレードするには前の素材が8個必要なので、チマチマ1つずつアップグレードしていると大変です。個数指定で作成できるようにしてほしい。

 この辺は、Witcher3の経緯を見れば、ユーザーの要望に対応して地道にアップデートし続けてくれる会社だから改善されていくと思っています。

バグはどう?

 100時間でクラッシュが1回、進行不能(リロードで治った)が2回程度でした。他の人は違うかもしれませんが、全然気にならない範囲です(アサクリヴァルハラで耐性が付いていたともいう)。

 アイテムが拾えないとか、NPCがT字とか、オブジェクトが宙に浮いているレベルのバグはしょっちゅうでしたが、この手の高低差の多いマップ&オブジェクトの多いオープンワールドゲームだと許容範囲内。

 グラフィックの負荷は相当高く、最高設定(古いグラボなのでレイトレはオフ)だと解像度を1920×1080にして30から40FPS安定でした。

 最新のグラボ欲しいなぁと心底思いました。

まだまだ遊べる

 クリアはしましたが、サブイベントはまだまだ残っているし、レベルも38とMAXまでにはまだ届きません。

 エンディングも分岐があるようだし、気になるあの人は生存ルートもあるみたいだし、失敗したサブイベントもある(鼻に危険物をつけたあの人とか)、まだまだナイトシティの旅は続きます。

 銃撃ちまくりのノーマッドで初回はプレイしたので、次はコーポで知力重視のアサシン・ネットランナープレイにしようかな。